「BEWITCHINGTALE」、「BEWITCHINGFELL」

自AU「BEWITCHINGTALE」、「BEWITCHINGFELL」の小説を載せています。

「BEWITCHINGTALE」第2話

「BEWITCHINGTALE」第2話



気づいたらベッドの暖かさは無く寒い場所にいた。枝をつつくと雪のような感触が。いつの間にかトリエルから貰ったパイが持ち物の中にあった。



「…木がある…真っ直ぐに…」


枝を頼りに歩いていく。そして聞こえる足音。



「ニンゲン。ここでの挨拶を知らないのかい?こっちを向いて握手しよう」



声の方を探し手探りで手を探す。

気を遣ってくれたのか手を握られた。



シャボン玉の匂いが辺りに満ちた。





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「覚えてるかい?君と僕が初めて出会ったのはスノーフルの森だったよね。」



ナイフを振る音とシャボン玉の匂いが交じり液体がまた1つ身体に触れる。




「…うん。そこで…君は何をしたと思う?」




また、あの光景が頭に浮かび駆け巡る。





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「ニンゲン!お前の目を覆っているバンダナ!とてもイカしているぞ!だから俺様も頭にバンダナを付けてみたぞ!これでヒーローとお揃いだ!」



また、気づいたら時間が飛んでいた。

自分はシアトの弟、ピプレセと仲良くなったのだ。

ピプレセはとても優しい性格の持ち主だった。でも触り心地は硬く、しかし脆かった。


デートもして楽しんだ。ピプレセはとても優しく、楽しく、面白く言葉を言ってくれたりと有意義な時間を過ごした。


「ありがとう、ピプレセ。」



風が吹く。バンダナが空を舞う。枝をつつくと彼が身につけていたであろう服が落ちている、そんな感じだった。




「ああ…そうか」





それを踏みつけ更に先へ進む。それをシアトは見逃さなかった。



「やはり、君はこの道を進むのか」



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「悲しいなぁ…君は何を思ってピプレセを殺したのか、僕には理解できない」



ナイフを避けつつシャボン玉を作る。フリスクの目には存在しないであろうブラスターが。



フリスクは幻覚作用により普通存在しない、シアトもだしていないブラスターに囲まれている。その攻撃を喰らい倒れるフリスク。



ソウルは砕けた。




アンダインに追いかけられたこと。アルフィーとメタトンによる壮大な劇場を潜り抜けたこと。真実のラボで何が起きたのか知ったこと。アズリエルとの邂逅で目が見えるようになった事も。




楽しかったあの頃の思い出はもう、ないのだ。

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